長谷川建築デザインオフィス株式会社

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ユニークプロジェクト

和の力・木組み・温もり0|和美再発見|東山の山荘

  

この計画は修景や修復に際して、元々その環境や建物に潜在している可能性を引出すという手法です。

和の手法としてはもっとも初源的な所作と言えましょう。

                    

                    

正方形2個分480×240

01陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

京都東山の山間に使われず放置された廃屋がありました。

解体するか、修復するか。オーナと語り合い、一旦、調査を入念に行ってからの判断を申し出ました。構造的な危険な場所がいくつか見られましたが、補強が可能と判断し、大胆に建物のプログラム変更を重ねて、新たな蘇生を試みました。

建物だけでなく周囲の荒れた自然も再評価し手を入れ、最大限の効果を得る修景を行っています。

侘びた表情は風雪に耐えて来た証。それは、そのまま残しています。

正方形2個分480×240

02陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

床下を補強し、構造体を整理し、民家の持つ架構の美を露にしました。

照明計画もその構造美が活きるように錦糸の織り込んだ布を用いた間接照明に。

光の帯と光の十字架は、ここをチャペルとして利用する際のバージンロード

土壁の粗野な左官が民家の持つ力強さとともに野趣を醸します

正方形2個分480×240

03陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

廃屋は幽玄な趣の集いの場所に生まれ変わりました。

正方形2個分480×240

04陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

周囲の山に手を入れて剪定し自然の風景を庭園のように借景します。

正方形2個分480×240

05陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

錦糸がキラキラと光りに揺れます。山の表情は奥行き深く神秘的です。

              

06陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

写真には写りませんが、【香り】と【音】の演出が重ねられるようになっています。茶会・レクチャー・食事会・ジャズのコンサート・ウエディングなど、多目的な活用をする広間です。

07陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

補色関係の背もたれの色。

              

08陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

この蘇生計画でもっともこだわり、かつ、注力した部分は水回空間です。荒廃した材木置場であった場所を蘇生させます。山間に蓮の池を発見した私たちは、そこを美しく見せる発想を実現する為に限りなく透明なトイレと洗面を作る事に。

              

09陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

構造を補強しすべての雑な柱を撤去します。大きな一枚ガラスをはめ込んで透明感を創出しました。奥に見える湧水は【蓮池】です。

11陰翳と素材にこだわった【和美】再発見の住まい

トイレは【ご不浄】とかつて称されています。一方、蓮は浄土の象徴です。これが対置している。独りなる空間としてトイレはその実大切な場所ともいえます。不快な場所ではなく深い思索の場です。こころ落ち着く空間を象徴的に創る。限りなく透明な蓮池と対話するひとときを過ごす場所です。

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