長谷川建築デザインオフィス株式会社

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ユニークプロジェクト

和の温もり・陰翳礼讃 15|鎌倉・茶室のある家

  

ご夫婦が取り組む茶道のための茶室をしつらえる住まい。三帖台目の水屋付。鎌倉の地にふさわしい陰翳住居。

陰翳礼讃|鎌倉・三帖台目・本格茶室の家

にじりをくぐると正面には床の間。天井はガマ。床柱は栗のなぐり仕上。磨き丸太の梁は構造材である。

正方形2個分480×240

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

方位に適合した雁行型プラン。庭の点景になるように茶室を配する。茶室の定石ともいえる、にじりに相対する床の間のしつらえ。正客がにじりから入り、まず床の掛け物を見て、今日の茶会の趣旨を覚るという考え方。もてなす、もてなされる、双方の心が通う。

正方形2個分480×240

陰翳礼讃|鎌倉・鎌倉・茶室のある家

アプローチ階段の姿。瓦葺きながら化粧タルキ化粧軒裏として屋根を薄くみせているのは、小間茶室の数寄屋的な存在感と呼応するため。野趣と繊細さを相対させた素材選び。

正方形2個分480×240

陰翳礼讃|鎌倉・鎌倉・茶室のある家

茶室は茶会に招かれたお客様がどのように座敷にいたるのか、あるいは、庭を巡りにじり口に至るのか。その小さな風景の切り替わりに注力している。

              
正方形2個分480×240

陰翳礼讃|鎌倉・鎌倉・茶室のある家

にじり面は深い庇をかけ出入りを支えると共に、左側の客座と右側の手前座とで、入る光の制御を考えている。

陰翳礼讃|鎌倉・鎌倉・茶室のある家

げんかん廻りの仕掛けしつらえ|玄関から茶室に至る基点と住居に行く基点が処理されている

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

洗い出しの土間に飛び石のように点在する石は鉄平石と大谷石

              

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

玄関の正面の一枚板の飾り棚の脇は座敷の床の間に光を配る墨蹟窓(ぼくせきまど)

              

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

靴入れの上部にも光を制御する障子。繊細な寸法で組まれた組子

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

手前座からにじり方向を見る。にじりを閉ざし障子の明かりを楽しむ。南向きの障子面は多窓で、客座から手間座方向に拡散光線を送るべく 南から西への陽の移動【陽が上がって下がる動き】に呼応し、リズミカルに構成。

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

にじり方向を見る

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

手前座を仕切る中柱はやや太めの曲がり木を使用。正面の掛け障子のある風炉先窓は下地窓で 軒の深さとあいまって、お手前の所作や器を柔らかな光でみせる計画。

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

住居側の茶会をうけとめる座敷

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

漆ぬりの棚板と磨き丸太の床カマチの対比

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

奥に、また、奥に雁行して展開する広がり。ひだり方向に寝室エリアがつながる。

陰翳礼讃|鎌倉・茶室のある家

雁行なりに広がる庭を茶室までみとおせる場所に書斎。

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